旅先ハプニング① in Dubai🇦🇪

ある日の午後10時過ぎ、事件は突然起きた。

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AL Wasl Plaza (よくイベント事が開かれているドーム)

 

 

EXPO(ドバイ万博)でこのドームのプロジェクションマッピングのショーを1人で見終わって、ホテル戻ろうと駅に向かって歩こうとしたら、腕を急に誰かに掴まれた。

 

 

振り向くとそこには、しかめっ面をしたインド系の女性。後ろには、夫と2人の子供。

急に何かと驚いていると

「財布返せ。」

とすごいインドアクセントの英語で言われた。

 

私はまだ状況が理解できず、半笑いで「ん?なんだって?な訳あるかーーーー」と返した。(もちろん日本語じゃないよ)

半笑いが良くなかったのか、更に怒りを買ってしまった。(空気読めず本当反省しています汗)

 

そのまま

「夫のズボンの後ろポケットから急に財布がなくなって、後ろには君しかいなかった。君しか考えられない」と言われた。

 

最初は落ち着いて「疑うなら私のバック確かめます?全然いいですよ?」って返した。

 

だけどパッと留学前に見させられた絶対に役立たないとだろうと思って見てた動画を思い出した。盗人と見せかけるために、わざとカバンの中に自分の財布を入れる詐欺。

自分でもこんなの絶対役立たないし、すぐ忘れると思ってたけど、こんな時にパッと思い出した自分にびっくりした。というか自分の危機管理能力普段から高いとは思ってたけど、見せる前に思い出して改めて感じた。

 

もちろん見せようとする前に確認して見たけど、あるはずもなく、、、。彼らも悪い人たちには見えなかったけど、少し疑ってしまったのは申し訳ない。

 

 

この後、身内解決してすぐ終わる話かなと思ってた。だけどこの後1時間半も拘束される事になるとは、、、、ことの重大さを舐めてた。

 

 

UAEは法律的に人のカバンの中は見てはいけないらしく、彼らに警察を呼ぶと言われ、とりあえずついて行った。

そしたらセキュリティーの人がやってきて、事情聴取されてる間に気づいたら10人くらいのセキュリティーに囲まれてた。

 

なんと!なんと!面白くなってき。

たまたま周りに警察がいなくて、警察官が来るまで30分ほど待たされた。(セキュリティーも警察じゃないからカバンの中身を確認できない)

周りから見たら、私かなりの悪者だけど、待ってる時間暇すぎてセキュリティーみんなに話しかけた。

 

ここで気づいたのは、セキュリティーの人たちはインド系とアフリカ系ばかり。フィリピン人もドバイに沢山いたのに、1人もいなかった。彼らにどんな基準でセキュリティーで選ばれたか聞いた。

そしたら、体がデカくてスポーツやってて、強そうな顔をしてる人が選ばれるって言ってた。でもインド人には、肌が黒いと無意識で怖く見られるからここのほとんどは、浅黒い人肌の人がほとんどだよと。

なんとも言えない感情が芽生えた。これに関しては今は触れないでおこう。

 

そんな感じで、他国の国の文化や知らないことを色々話しながら時は過ぎ、ついにポリスマンがやってきた。

 

セキュリティーよりも怖い顔で深刻そうな人が来るのかと思ったら、ニコニコセグウェイに乗っていた。なんとなんと笑

 

ドバイ出発前に「アラブ首長国連邦を知るための60章」の本を少し読んできたんだけど、これによるとオフィシャルの公務員たちのほとんどは、現地のリアルUAE人が占めてるって書いてあったから、現地の男性がよく着ている「ガンドゥーラ」を着てくるのか、はたまた警察の制服をしてくるのか少し楽しみにしてた。

セグウェイに乗ってた彼は、大当たり。制服だった。世界のいろんな警察官を見てきたけど、まだUAEは近くで拝見してなかったかから良き機会に巡り会えた。黄土色に近い色の制服に、黒に近い緑色のベレー帽のような帽子。また私には目新しい光景で、ニヤけた。

 

 

そんな彼は見た目30歳にも満たなさそうな顔つきで、ニコニコ優しそうだったから、私もジョークをかましたくなってしまった。

(あわよくば夜の10時半でお腹も空いたし、疲れすぎたからもう帰宅させてくれるかなと期待して、愛嬌を振り撒く作戦に入った)

 

そこで一言。

「Are you gonna arrest me? (私をこれから逮捕するの?)」

と上目遣いと、両手を軽く握って彼に差し出した。そしたら彼もニヤけ顔でNONOと笑って返してくれた。(いや満更でもないぞこの方笑笑)

 

もちろん愛嬌負けし、セキュリティーにされた再び事情聴取。

 

 

ジョークをかました方とはまた違うベテランそうな警官から言われた。

 

「君には2つ選択肢がある。

1つは、これから本部のほうに行って荷物検査と更なる事情聴取。

2つ目は今ここで解決したいなら財布を彼に返す方法。後者なら今しかもう解決できないよ。」と。

 

これには流石に舞も喧嘩腰の英語になってきた。

「当たり前に前者の選択肢しかないし、もう説明疲れたし、お腹すいたから本部のスキャニングが必要なら連れってってくれー」

と言ったけど、本部に連れて行かれる前に、身分証明と言われパスポートを求められた。

 

 

ん?これはもしや疑いが晴れなかったら私、空港のブラックリスト?ドバイ出禁?と半笑いでその場の状況把握を頑張ってしてた笑

自分でもびっくりするほど、私落ち着いてて心配も恐怖よりも状況が面白くて、色んな意味で楽しんでたな。

 

 

それはさておき、ここでびっくりする展開に。

世界で1番最強の赤色のパスポートを差し出して、警察が日本人だと認知すると、「君日本人なの??」と何度も聞かれた。

 

またもやこのくだり。

海外に行くと、不必要だと思わない限りは、私は絶対に「どこの国の人?」って聞かれると必ず「どーこだっ!!」って疑問系で返すようにしてる。

興味本位っていうのと、人と仲良くなるプロセスの一環としてね!

そこで面白いのが、肌が人より地黒だし、よく喋るし、顔もある程度平たいのに、二重でタラコだから本当にいろんな地域の名前が出てくる。

メキシコにいたときは、アジアの国名より、ペルーとかブラジル、メキシコの日系が多い国名前が上がって

他の国では、アフリカ・ヨーロッパ・アジア・オセアニア、もちろん中国とか日本も言われる。このどこの地域にも属せる顔つきでよかった!楽しいね。

 

でも正直言って、愛国心とか関係なく、国籍はあんまり気にしてない。

もちろん最終的には、確かに舞はフィリピンハーフだけど、国籍は日本だから日本人とは答える。

 

でもここで少し悲しくなるのは、日本人だと分かった時の彼らの反応。

あからさまに、「日本人だからこの子は絶対やってないな」と思われた。

なんでそんな風に思ったかって?

ベテラン警官に「日本人に見えなかった〜」と言われ、急に怖い顔つきと話し方が、優しくなったから。その後もいろんな人から日本人かーって言われ続けた。それまでは女の子だからっていうので、セキュリティーも優しくしてくれてたけど、さらに親切さと丁寧さが追加。嬉しいけど複雑。「大丈夫、大丈夫」のあらし。「いや、最初から何も心配もしてません笑」と答えるだけ。

 

日本は歴史・外交関係・文化などいろんな方々のおかげで、世界中から絶大な信頼を得られて、その国民の1人になれたのは本当にありがたいし、母、上の世代の方々に大感謝。

 

だけど同時に思う。メキシコ留学した時も、海外旅行に行く時も思う。

 

もし私が日本人じゃなかったら? みんな優しくしてくれなかったの? もし日本じゃなくてフィリピンパスポートだったら?

優しくされても、疑い続けられたのかな? またもし彼らと国籍が同じで、立場だけ反転してたらどうなったのかな?

 

答えはないけど色んなことを感じた。無意識って怖いし、自分も時として無意識に人を気づつけてたのかな、、、反省。

 

とこの経験でいろんなことを感じさせられて、パスポートの記録もとり終わってもう既に1時間経過。座るところもなく未だ立ちっぱなし😀

 

 

そしたらニコニコ警察官が、セグウェイに乗りながら今から本部に行くぞーというのでついていくことに。

 

またここでもう仲良くなれたかと思って彼に

「私も疲れたから一緒に乗らせて〜」って言ってみたら、「ごめんね、僕も乗らせてあげたいけど、僕が怒られちゃうから、、、。」

と子犬顔で言ってきた。キュン。舞疲れたけど歩いちゃう。

 

ということで、イラン人の最初から私の隣で私を見張ってくれてた優しいセキュリティーの方に引きつられ、本部にGO!!

 

△警察官がそこで荷物検査をしてくれて、やっと解散と思ってたけどまたもや考えが軽かった。法的に、荷物検査する人も資格を持った人しかできないらしく、その人がいる本部に行くことになった。PIEN。

 

 

そこに着くまでに、さらに位の高い人が出てくることになるから、次はセキュリティーから警察に囲まれるのかしらと思いながら歩いてた。制服だったら個人的に嬉しい。

しかし到着して出てきたのは、現地の男性がよく着ている「ガンドゥーラ」を着た方々。

もう夜の11時回ったてたから出てきた彼らも疲れ顔だった。

 

 

そして始まりました。事情聴取ラウンド3!!!

 

でもここで良かったのは、聞いたらすぐに荷物検査に取りかかってくれた。

私からじゃなくて、まずはインド人家族の荷物を彼らと一緒に確かめてた。

 

私はその間、パスポートをまた求められて、色々説明された。

この日は、たまたま朝5時に起きちゃって、ジムで軽く運動してから、プールで一人でぷかぷか泳ぐ朝活をしてた。その時間からずっと起きてるから、流石にバッテリー切れで、もう音楽のように聞き流ししちゃって何言われたか覚えてない。

 

そしたら突然、お父さん。 

 

「あっ!!!!」  

 

 と私にも届く声で発した。

 

何かと目を向けると、

 

「ん?」

 

彼の片手から黒い分厚いものが見えた。もしや、、、とお母さん、彼に駆けつけ何か確かめてから、私に視線を向けた。

 

 

そしたら2人に両手をまた掴まれて、「本当に本当にごめんね。ごめんね」と連呼。

 

理解!!!!!!!!!!!!

 

 

お母さん、ホッとしたのか涙が流れてきて、それを見た子供達も大号泣。きっと親の不安が伝わって彼らも不安になってたのね、、、。

そして私。映画でさえ貰い泣きを尋常なくしてしまう性格なので、私も共に大号泣。

 

何故かみんなで大号泣して、ハグしまくる不思議な空間ができた。何かみんなで成し遂げたみたいな空気感笑。国境を超えたよくわからない素敵なコネクションを感じた。

 

 

私の文章力じゃ伝わらなかも知れないから説明すると

荷物検査官と共に、お父さんが自分の私物を隅々までチェックをしてたら、子供の可愛らしいリュックから財布発見。子供のリュックを見落としてたみたい。

 

見つかった後、お母さんがどれぐらい不安だったのか、財布の中身を見してくれて、何故か家族全員分のパスポート、クレジットカード、お金も全てここに入ってたから不安で仕方なかったと、共有をしてくれた。

私も彼女の立場にたてば、きっと彼女みたいになったし、彼女は家族を守ろうとした強い女性だと思った。疑いの可能性があるなら、それを私も絶対に離さないだろうからね。仕方ない!

でも金品は分散させておこうね☺︎

 

ということでこれで疑いは晴れました。

警察官、セキュリティー、家族のみんなに謝られ続けて、次は困った。謝られても、なんて返せばいいかわからない。怒ってるわけでもなかったし、「じゃあせっかくの出会いだしご飯でも食べいく?」って言うのもおかしいし、「大丈夫」としか言えなかった。

 

解決して、もう疑いも晴れたから普段話せない役人の人たちと、ついでなら仲良くなって、色々UAEについて知ろうと思ったんだけど、

インド人の家族が私よりも先に帰るのが引けてしまっているとのことだったので、

私も疲れたし、お腹も空いたので、ではでは!とずっと隣にいたセキュリティーに、メトロ側の出口に友達がいるからと案内してもらい退散。

 

 

 

とっても疲れたし、お腹も空いたし、眠かったけど、過去の出来事になって今思い返せば、この経験もとっても良い旅の思い出。

みんなに話すネタは増えたし、

普段話せない役人の方々と話せたし

いろんなことを考えるいい機会になったし、

自分がいつの間にか喧嘩腰の英語ができるようになってたことも知らなかった。

 

自分を知るっていう意味で、ハップニングって楽しい。いろんな対応能力は付くしね!!!

何事もポジティブに捉えると、悪いことよりいい事しか出てこなくて、いい思い出として残せるし、ストレスフリーに生きてける!!!。

 

 

 

いうてこれは、まだかわいい方のハプニング。また今度、私のデビットカード事件を書きたいと思うので、皆さんよかったら読んでね😇

 

私の日本語力、語彙力、タイピング練習のために気ままに自己満でやってます

あっアドバイスや感想も教えてくれたら喜びます☺︎